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あれから8年 おさえておきたい防災グッズ4つの事 その2

あれから8年・・・もう8年もたつんですね。

3.11東日本大震災

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今日というこの日に防災グッズを見直してみませんか?

おさえておきたい防災グッズ4つの事を説明していきます。

 用意する時の優先順位と順番

おさえておきたい防災グッズ4つの事

命を守るための防災グッズにはいくつかの種類と優先順位があります。
これから防災グッズを準備するという人は、この優先順位を考えて商品を選んでくださいね。すでに防災グッズを用意しているという人は、この優先順位で準備ができてるかどうか、手持ちの道具を再確認すると良いと思います。

 

1)大地震の直撃を受けても死なない環境を作る道具

事前に準備をすることで死亡率を大きく減らせる災害が「地震」です。
自然災害の多くは事前に準備をする時間が与えられるものが多いですが、地震だけは必ず不意打ちで生じます。
でも「地震で潰れない家」と「家具の固定・ガラスの飛散防止」をきちんと準備しておけば、地震の揺れを単なる自然現象の一つにすることができます。

2)体の一部・生命の維持に必要な器具

メガネ、補聴器、入れ歯、杖、持病の薬、透析を受ける病院など、存在しなければ生命に関わるもの、また行動が大きく制限される体の一部については、そのスペアなり代替調達手段をかならず用意しなくてはなりません。水や食料・毛布は避難所へ行けば、手に入れることができる場合がありますが、でもこれらの道具は準備しなければ入手ができません。

3)避難をするための非常持ち出しセット

地震のあとの津波・火災・土砂災害といった二次災害、大雨による洪水、火山の噴火、原発事故など、自然災害や大事故から命を守るためには、逃げる以外の選択肢がありません。状況によっては一分一秒が生死を分ける場合もありますので、「緊急避難時にはこれを持って逃げる」というセットを用意しておき、すぐに飛び出せる準備が必要です。

4)家にたてこもって身を守るための備蓄品・インフラ代替品

避難をすべき災害とは逆に、感染症パンデミック(世界的大流行)や、テロ・経済危機による社会不安・大噴火による降灰・大雪など、避難するのではなく、危険が去るまで家にたてこもることが必要な状況があります。この場合は水や食料などの備蓄品、電気・ガス・水道などのライフライン停止に備えた防災グッズの準備が必要です。
 
以上が防災グッズの優先順位ですが、(1)~(3)については必ず準備をしてください。一方(4)の防災備蓄については、これ以外の状況と比較すると発生頻度が低いこと、またコストや手間がかかることから優先順位は下がります。まずは突発的な災害に対応できるように地震対策」「生命維持」「避難準備」ができているか、確認してください。この4つの事を頭にいれて次の説明も見ていきましょう。

 

説明を交えながらグッズを見ていきましょう

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 命を守る防災グッズ・避難用の非常持ち出し袋を作りましょう

最小限の防災グッズ・寝室の枕元に置くべき防災セット

用意すべき最小限の防災セットが、枕元に常備をする大地震対策セット。
本格的なグッズを準備する”つなぎ”です。懐中電灯・軍手・スリッパ・笛・メガネなどをまとめて、置いておきましょう。

避難用の防災セットは2種類に分割して準備する

非常用持ち出し袋に何を入れるべきか分かりますか?重くなりすぎてはいませんか?防災セットは2分割しての準備がおすすめです。
命を守るための道具に厳選した「非常用持ち出し袋」と、避難所生活を快適にする「インフラ代替セット」に分けて作りましょう。

非常用持ち出し袋は命を守るための道具に厳選

非常用持ち出し袋には、避難時の安全を確保するための、命を守る道具だけを厳選して入れて、走って逃げられる重さに調整します。いざという時に掴んで走り出せる最小限のアイテムと貴重品だけをオシャレなリュックに入れて、すぐ持ち出せる所に保管しましょう。

インフラ代替セットは避難所生活を快適にする道具

それがなくても生死を左右しないという道具は、非常用持ち出し袋ではなく「インフラ代替セット」に分割して準備をします。3日分の水と食糧、睡眠グッズや日用品は緊急用の持ち出し袋には入れず、余裕があれば持ち出せる袋に入れてまとめてきましょう。

非常用持ち出し袋はすぐに取り出せる所で保管する

非常用持ち出し袋を使うのはもちろん緊急時です。状況によっては1分1秒が生死を分けるような場合もあります。この時、押し入れや物置の奥に防災セットがおしやられていると、持ち出すような余裕はありません。何があってもすぐに持ち出せるように、廊下、リビング、あるいは高温になりすぎない物置の手前など、パッとつかんで持って行ける場所で保管をしてください。

非常用持ち出し袋はオシャレなリュックがおすすめ

非常用持ち出し袋が、外観、銀色の袋に大きく「非常用」と書かれているようなものであったり、使い古した汚れたリュックサックだと、見映えが悪すぎて目立つところに置きたくなくなり、次第に奥へおいやられてしまいます。なので、見映えのよいオシャレなリュックを選ぶのがおすすめです。

 

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非常用持ち出し袋の管理と持ち出し

以下より「命を守るための非常用持ち出し袋」に入れるべき防災グッズの紹介と説明をします。

津波・土砂災害・火災など1分1秒を争って避難をしなくてはならないかもしれない災害から、走って逃げるためのセットですので、量は最小限にしています。といってもそれなりの量になっていますので必要なものに絞って入れましょう。

 

非常用持ち出し袋の中身

  •  安全に移動するためのグッズ
靴と危険物の踏み抜き防止インソール

避難用の防災セットで靴は重要です。大地震時にはガレキやクギなどで、踏み抜かないために、洪水時には水中の危険なものを踏まないために、また長距離を歩いて移動しなければならない状況においては、靴の善し悪しが移動速度と歩ける距離を左右します。
理想的には登山靴やハイネックのウォーキングシューズですが、そうした靴がなければスニーカーでも構いません。
鉄板の入った安全靴は、はき慣れないと歩きづらいので、スニーカーなどに踏み抜きを防止するインソール(下敷き)を入れると、どんな靴でも底面が安全になりますのでおすすめです。最近では繊維素材を使用した踏抜き防止インソールなどがあるので、柔らかく、足にフィットします。

ヘルメット・防災ずきん

地震、台風による強風、噴火などによる飛来物。また火災発生時の火の粉などから頭を守るために装着します。自転車やバイク用のヘルメットを使い回しても構いませんが、フルフェイスのヘルメットは周囲の様子が確認づらくなりますのでやめましょう。

手袋・軍手

障害物や危険物を排除する際に手を保護するために用います。また冬場や寒冷地の場合は寒さから手先を守るためにも重要です。軍手でも構いませんが、鋭利な物や熱には弱いため、頑丈な作業用手袋や革手袋、また防水機能付きのアウトドア手袋を用意できれば、なお安心です。

マスク

地震直後の粉塵からのどを守ったり、人が大勢集まる避難所などで感染症などの予防、逆にうつさないために使用します。寒い場所では防寒にもなる他、汚れた顔が気になるというような場合にも役立ちます。優先度はそれほど高くありませんが、かさばるものでもありませんので1~2枚を入れておいてもよいですね。

雨具(レインコート・ポンチョ)

雨に濡れると急激に体温を奪われ、暖房などがない非常時には体調を崩したり、最悪の場合は死につながる要因となります。雨具は最重要アイテムのひとつです。避難時には両手をあけることが望ましいため、できるだけ傘などではなく、カッパやポンチョなどのレインウェアを選びましょう。上着だけではなくレインズボンもあればベストです。
ひとまずは100円ショップなどで売っているレインコートやレインポンチョで構いません。ただし、こうした雨具は透湿機能がないため、長時間着ていると「ものすごく蒸されて」雨は防げても汗でびしょびしょになるため、あくまでも簡易用です。(この特性を生かして防寒着として使うこともできますが、やはり蒸れすぎますので季節によっては使えません)。きちんとした防災セットを作りたい場合には、多少値は張りますが「防水透湿性」が高い、登山用などのレインウェアを選んでださい。色々な種類のものがありますが、「ゴアテックス」などの(防水透湿が優れてる)素材を用いているものであればほぼ間違いありません。

懐中電灯・ヘッドライト

停電で暗闇の中を移動しなくてはならない時や、避難所などで生活をする時に使います。長寿命で衝撃に強いLEDライトや、両手を空けることができるヘッドライトが用意できればベストです。
電池がいらない手回し式の充電器ライトなどもありますが、避難時にグルグル回しながら移動することはできません。そうしたものが別にあってもよいですが、メインのライトは電池式のものにしましょう。

簡易的にそろえる場合
ヘルメットや登山用レインウェア、ヘッドライトはそれなりの値段がするので、ひとまずは、ヘルメットの代わりに帽子、レインウェアの代わりに安いコンビニや100均のポンチョ、ヘッドライトの代わりに懐中電灯などを用意しておきましょう。

  • 情報収集と安全確認のための防災グッズ

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ハザードマップ・地図

津波や洪水からの避難時や、土砂災害、噴火災害などから避難する時にハザードマップ(災害地図)を見て、安全な場所や避難所へ移動することが重要です。普段はスマートフォンの地図などを用いる場合も、緊急時用には紙のハザードマップがあるとよいです。

携帯ラジオ

災害の状況や避難所の情報を得るためにラジオが必要です。特に地域全体が長期間停電するような災害の場合、テレビはもちろんスマートフォンなどのインターネットも使用ができなくなりますので、このような時はラジオが役立ちます。イヤホンがなくても聞けるスピーカー付のものだと複数人で利用ができてよいですね。

スマホや携帯電話の充電器

基地局が生きていれば情報収集に絶大な効果を発揮するのが、スマホや携帯電話などを用いたインターネットです。しかし電池が切れてしまえば使えませんので、充電器のスペア、モバイルバッテリー、乾電池式の充電器などを用意しておきましょう。懐中電灯やラジオと同じサイズの乾電池にするとよいですね。

紙とペン

生死を分けるアイテムじゃないので、スペースに余裕があれば便利アイテムとして追加をしてください。濡れても書ける耐水ペーパーを使ったメモ帳や、日光や雨に強いペンを選ぶとよいですね。

  •  応急手当・衛生管理の防災グッズ

 

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救急・応急手当セット

すり傷や小さな切り傷などであれば絆創膏程度で手当ができますが、トリアージ(傷や症状の程度を判定し、治療や搬送の優先順位を決める事)が発生するほどの規模の大地震などが発生した場合、捻挫や骨折、火傷、程度では医療機関にかかることが難しくなります。そのため、ある程度の手当ができるようなセットを用意しておくとよいでしょう。三角巾があると、止血、捻挫の固定、骨折の対応など幅広く使えますので便利です。

ウェットティッシュ

手指を綺麗にすることは非常時の衛生管理や食中毒の予防に重要です。しかし使える水の量が限られますので、小さいタイプのウェットティッシュがあると役立ちます。必須アイテムではありませんので余裕があれば追加しましょう。

ビニール袋(大・小)

防寒に使ったり、汚物処理に使ったり、火災からの避難に使ったり、あるいは避難所で水を受け取るのに使ったりと、ビニール袋は様々に活用できます。かさばる物ではありませんので数枚を入れておくとよいですね。

  • 防寒対策の防災グッズ
替えの下着

雨具とセットで使用します。暖房が使えない非常時に、雨に濡れた服をそのままにしておくと体調悪化の原因となりますので、着替えを1セットだけ用意しておきましょう。使い古したものを入れておいてもよいですし、圧縮下着であればコンパクトで場所を取らずに便利です。ただし、あくまでも避難用のグッズですので量は1セットで十分です。使い古しを入れておく場合は、旅行用の圧縮袋に入れておくとコンパクトに収納できます。なお、数日分の着替えなどは、避難用のバッグに入れるのではなく、インフラ停止に備えた備蓄用のバッグに入れましょう。

エマージェンシーブランケット(緊急時に使う極薄のブランケット)・保温シート

必須ではありませんがあると便利な道具です。アルミがついた薄いシートで、すっぽり覆い被さることで保温ができます。寒いときの保温に、目隠し用のシートに、雨に濡らしたくないものを包む際に、と使い回しがききます。ただし、保温性は高いのですが湿気を通さないため気をつけないと蒸れてびしょびしょになります。またガサガサと音がうるさいため、静かな場所では使いづらい面もあります。

使い捨てカイロ

これも必須ではありませんが、かさばるものではありませんので1~2枚を忍ばせてもよいアイテムです。簡単に暖を取ることができます。

  • その他のグッズ

携帯トイレ(非常用トイレ)

災害時に電気や上下水道が止まっている場合、避難先のトイレが使用できない恐れがあります。避難生活が長期化する場合衛生管理が重要な問題になりますので、仮設トイレを設置できるようになるまでの間は、携帯トイレを使うことが必要です。
 家庭への備蓄用としては、トイレの便器に取り付けるタイプの「非常用トイレ」が適していますが、避難用のグッズとしてはどこでも使用ができる「携帯トイレ」を準備するとよいですね。生死を左右する物ではありませんが、健康に影響を及ぼすグッズではありますのでぜひ数枚は入れておきましょう。

 

水・非常食は・・・

非常持ち出し袋に入れる水と食料の量は、多くても1日分で十分です。防災セットの中で最も重量・体積を占めるのがこの水と食料で、どのくらいの量を入れるかによって全体の重さが変わってきます。非常持ち出し袋「避難」をする際の安全確保が目的ですので、水や食糧を入れすぎて重量が増し、避難が遅れたというのでは本末転倒です。追加の水と食糧は、インフラ代替セットに詰め込んで、余裕があれば持ち出すようにしましょう。

飲料水
非常持ち出し袋に詰める飲料水は、500mlのペットボトルを2~3本、ウィダーインゼリーのようなゼリー飲料を1~2個程度で十分です。生活をするための水ではなく避難時の行動をサポートするための量ですので、最低限で構いません。

非常食
水と同様本格的な食事ではなく、避難行動時のエネルギー補給ができる量で構いません。チョコレートやカロリーメイトのような携行食を少々、余裕があればビスケットやカンパンのようなものを少量追加する程度で十分です。

  • 個人の事情で重要なグッズ
メガネ・補聴器・杖・持病の薬などの「体の一部」

これがないと生活ができない、というような体の一部、メガネ・補聴器・杖・入れ歯・杖・持病の薬・お薬手帳のコピーなど、なくてはならない道具であり、避難所などではすぐに入手ができないものについては、必ずスペアを非常持ち出し袋に入れてください。

赤ちゃん用品・女性用品

赤ちゃんがいる家庭であればオムツと液体ミルク(入手がやや大変ですが)。女性であれば生理用品。またアレルギーを持っている方であれば専用の食事など、個人には必須だが避難所などで入手しづらい道具についても、少量を非常持ち出し袋へ入れるようにしましょう。

  • 現金・貴重品・思い出の品など
現金・貴重品
1分1秒を争う時は現金も貴重品も持たずに、置いてある非常持ち出し袋だけをパッと背負って避難してください。一方、地震が収まった後の避難気象警報発令時の避難など、余裕がある場合に持ち出す際には、一通りの貴重品を非常持ち出し袋に詰め込みます。貴重品を放り込むための袋と、それをいれるスペースを空けておくとよいですね。

 

免許証・健康保険証のコピー

避難時に原本を持ち出せればそれでよいのですが、その余裕がない場合もありますので免許証や健康保険証のコピーを1枚、非常用持ち出し袋の中に忍ばせておきましょう。その他、家族の電話番号などをまとめた連絡先一覧なども入れておくとよいですね。

思い出の品

貴重品と同様に1分1秒が生死を分けるような時は全てを放り出して逃げてください。しかし火災が迫っているもののまだ余裕がある場合、原発事故などで避難命令が出た場合など、もしかすると自宅に戻ってこられなくなる可能性がある場合は、「思い出の品」を持ち出しても構いません。ただし、これが重量物となって移動の妨げになってはいけませんので、バッグに入る程度のものが限度です。
写真やビデオは、非常時に持ち出せるようデジタル化して、USBメモリやSDカードに定期的に保存するなどして持ち出せるようにしておくのも手です。

 

非常持ち出し袋には入れなくてもよいもの

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1日分以上の水と非常食

非常持ち出し袋は「避難」を確実に行うためのセットですので、1日分以上の水や食糧は不要です。また水やお湯を入れなければ食べられないもの、缶切りがなければ開けられない缶詰、温めなければ美味しくない食べ物なども避けましょう。1日分以上の食料や、温めて美味しく食べられる食事は「インフラ代替セット」へ入れます。

着替え(衣類)・毛布

洋服や毛布も「避難」をするための袋には不要です。状況が落ち着いた後、避難所などで生活をしなければならない状態になった際に自宅から持ち出してください。冬場などに避難をする際には、非常持ち出し袋に着替えを入れておくのではなく、上着を羽織ってから移動してください。

ロウソクとマッチ(ライター)

古い防災マニュアルの中には、非常持ち出し袋にロウソクやマッチを入れることを推奨しているものがありますが、これはやめてください。非常持ち出し袋を使うのは「非常時」ですので、火災の原因となるような道具は絶対に使用してはいけません。ロウソクを入れるならLEDライトの予備電池を1本増やせば十分間に合います。どうしてもロウソクを使いたいのであれば、非常持ち出し袋ではなく、「インフラ代替セット」へ入れるようにしましょう。

ラップ・ガムテープ・ロープなど

いずれも防災グッズのリストなどでよく紹介されている道具ですが、これがあることで命が助かるというものではありませんので、非常持ち出し袋には入れず、インフラ代替セットに入れるようにしましょう。

 

「インフラ代替セット」は避難所生活を快適にする道具

それがなくても生死を左右しないという道具は、非常用持ち出し袋ではなく「インフラ代替セット」に分割して準備をします。3日分の水と食糧、睡眠グッズや日用品は緊急用の持ち出し袋には入れず、余裕があれば持ち出せる袋に入れてまとめてきましょう。

 

インフラ代替セットの管理と持ち出し

インフラ代替セットは少しくらい重たくても大丈夫

非常時などに避難所へ移動する際、背中には「非常持ち出し袋」を背負いますので、「インフラ代替セット」は肩掛けのボストンバッグやあいているキャリーケースなどに入れて運ぶとよいでしょう。大急ぎで走って避難をする際には非常持ち出し袋だけをつかんで逃げ、インフラ代替セットを持ち出すのは「余裕のある」避難時ですので、持ち運べる重さであればあまり重量や形状は気にしなくても大丈夫です。
押入やクローゼットの中に収納しても問題ありません。

非常持ち出し袋は、すぐにつかんで飛び出せる場所に置いておくべきですが、インフラ代替セットは、押入やクローゼットの中、納戸の中などに入れておいても構いません。ただし水や食品などを入れておきますので、あまり高温になる物置や車両は避けた方がよいでしょう(それほど暑くならないならそういった場所でも大丈夫です)。

 

  • インフラ代替セットとして準備するとよい防災グッズ

トイレ・飲料水・食料

非常持ち出し袋の中と合わせて3日分程度の、非常用トイレ・飲料水・食料を「インフラ代替セット」としてまとめておきます。非常持ち出し袋にトイレ・飲料水・食料各1日分を入れてあるとすれば、トイレなら1人辺り「7回分×2日=14回分」程度、飲料水であれば1人辺り「2リットル×2日=4リットル(500mlペットボトル8本)」程度、食料であればそのまま食べられるパンの缶詰などと、発熱剤付の食事セットをインフラ代替セットには全部で2日分程度が目安です。
この「トイレ・飲料水・食料」は、大災害が発生した後、公的な支援が始まるまでの72時間(3日間)を自活することを目的に準備します。また持ち運べる重さの範囲で準備をすることが望ましいので量は3日分としています。これ以上の量を一度に持ち出すことはできませんので、自宅が無事(荷物が取り出せる状態)であることを前提に備蓄品として準備をしておき、必要になる都度取り出す形になります。

3回分程度の着替え(下着)

長期間着替えなくても生死に関わることはありませんので、衛生管理や精神的な側面が多い備えですが、替えの下着類を2着分程度「インフラ代替セット」に入れておきます。今着ている服とあわせて3着分の着替えがあれば、「着ている服・洗濯中の服・着替え用の服」を常に用意できます。食料などと同様、避難所へ持ち運べる量にとどめる必要がありますので、これ以上の量は不要です。必要な場合は自宅からその都度持ち出しましょう。

ラップ・食器・ガムテープ・ロープなどの生活用品

これら、生死には関係しないがあると便利な生活グッズについては、非常持ち出し袋ではなくインフラ代替セットの方に入れましょう。災害後3日~1週間も立てば徐々に生活用品も手に入るようになってきますので、量は最小限で構いません。またトイレ用の紙や、ティッシュペーパーのボックスなども入れておくと役立ちます。

睡眠グッズ(アイマスク・耳栓・空気枕・エアマット・圧縮毛布)

避難所などで就寝する際にあると便利なアイテムですが、やはり非常持ち出し袋には不要で、余裕があれば持ち出す「インフラ代替セット」に入れておくとよいでしょう。またこれら睡眠用の防災グッズは自宅が無事であれば不要なものですので(布団で寝るのが一番ですからね)、「自宅が半壊する恐れがある」「津波や洪水に飲まれる可能性があるがおそらく避難の時間はある」といったケースでなければあまり優先度は高くありません。

衛生用品(帽子・除菌スプレー・ドライシャンプー)

衛生管理グッズも1日程度の避難には不要ですので、非常持ち出し袋に入れる必要はありません。避難所やインフラの止まった自宅での生活が長期化するほどニーズが高まる道具ですので、「インフラ代替セット」へ入れておくと役立ちます。帽子は風呂に長期間入れない際に頭を隠すのに役立ちます。除菌スプレーやドライシャンプーは手洗いなどができない場合の衛生管理に便利です。

水タンク(折りたたみ式やポリタンク)・キャリアー(カート)

避難所の貯水槽や給水車から水を受け取る際にタンクが必要になります。ポリタンクはかさばりますので、折りたたみ式の水タンクがあるとよいですね。また水はかなりの重量がありますので、持ち運ぶためにキャリアーなりカートがあると役立ちます。「インフラ代替セット」をまとめたバッグなどをキャリアーで避難所へ運び、運び終わった後は水の運搬に使う、などの方法を取れば無駄がありません。

 

インフラ代替セットではなく、備蓄用品として準備すべきグッズ

3日分以上のトイレ・飲料水・食料

これまでの地震災害や自然災害では、最大3日間程度自活をすれば公的な支援活動が始まるため、水や食糧の目安は3日分程度とされてきました。しかし将来の発生が想定されている首都直下地震、あるいは南海トラフ沖大地震など、被災者の数や被害地域の面積がきわめて大きくなるような大震災においては1週間分程度の備蓄を。強毒性の新型インフルエンザパンデミックなどに対しては2週間~2ヶ月分ていどの備蓄が呼びかけられています。これほど大量の水や食糧は、自宅が無事でなければ運用ができません。ですから、自宅が災害で破壊されないことを前提に、持ち出すためのインフラ代替セットではなく、自宅で長期のインフラ停止生活をするための物資として備蓄をしてください。


発電機・カセットコンロなど

避難生活やインフラの停止生活が長期にわたる場合、インフラそのものを代替する必要が出てきます。この場合には非常用の発電機やカセットガスコンロが大変役に立ちます。しかしこれらのアイテムも避難所へ持っていくことはできませんので、自宅で生活をするための備蓄用品として準備しておくことが適切です。

 

これまで説明してきた防災グッズをリストにまとめました。

最小限の防災グッズリスト

小さなカバンやポーチに入れる防災グッズ

小型の懐中電灯(フラッシュライト)
簡易スリッパ(折りたたみスリッパ)
手袋(軍手)
笛(ホイッスル)
メガネ・吸入薬の予備など
これらを収納するポーチや袋


非常持ち出し袋のリスト

非常持ち出し袋に入れる防災グッズ

避難時に身につけて移動するための防災グッズ
靴(踏み抜き防止インソール)
ヘルメット・防災ずきん
手袋(軍手)
マスク
雨具(レインコート・ポンチョ)
安全を確保するための防災グッズ
懐中電灯(フラッシュライト)・ヘッドライト
ハザードマップ・地図
救急・応急手当セット
情報収集の防災グッズ
携帯ラジオ
スマートフォンの充電器・バッテリー
紙とペン
衛生管理・防寒対策の防災グッズ
濡れた際に着替える下着を1セット
エマージェンシーブランケット・保温シート
使い捨てカイロ
ウェットティッシュ
トイレ・飲料水・食料
携帯トイレ
最大1日分程度の飲料水・非常食
その他持ち出したいもの
現金・貴重品
保険証・免許証のコピー
思い出の品


インフラ代替セットのリスト

インフラ代替セットに入れる防災グッズ

3日分のトイレ・飲料水・食料
3回分程度の着替え(下着)
生活用品(ラップ・食器・ガムテープ・ロープなど)
睡眠用品(アイマスク・耳栓・空気枕・エアマット・圧縮毛布など)
衛生用品(帽子・除菌スプレー・ドライシャンプーなど)
水のタンク・キャリアー


備蓄用品として準備すべきグッズ

備蓄グッズ

3日分以上のトイレ・飲料水・食料
発電機・カセットコンロなど

 

まとめ

一分一秒を争う時は別ですが、大地震の時は安全を確保して身を守ってください。パニックになって慌てて飛び出さなで揺れが収まるまで待ちましょう。

いつ起こるか分からない地震ですが、必ず起こると言われています。最近ではその確率が高まりました。しかしこれらをまとめて揃えるのは大変です。命を守る防災グッズを少しづつでも準備して生きましょう。

 

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最後まで読んでもらってありがとうございます。

 

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